
在宅ワークを始めたけど、子どもが起きているとまったく集中できなくて……。1日パソコンの前に座っても、進んだのは30分だけって日もあるんです。
在宅ワークと育児の両立は、「家にいるんだから両方できるはず」という思い込みから始まって、たいてい打ちのめされます。子どもが起きている時間は5分おきに呼ばれ、寝たら寝たで自分もクタクタ。これはやる気の問題ではなく、そもそもの「やり方」の問題なんです。
わたし自身、6歳の娘を育てながら在宅でWebライターとブログを続けてきましたが、最初の頃は「子どもが寝てから」しか働けないと思い込んでいました。でも今は、娘が起きて遊んでいる横でも一定の作業を進められます。この記事では、在宅ワークと育児を同時にこなすための考え方と、子どもが起きていても集中できる5つの仕組みを、ワーママの実体験としてぜんぶお話しします。
この記事でわかること
- 在宅ワークと育児の両立が「しんどい」と感じる本当の理由
- 子どもが起きていても集中できる5つの仕組み
- 育児と両立しやすい在宅ワークの選び方3つ
在宅ワークと育児の両立が「しんどい」と感じる理由
「在宅なら通勤もないし、子どものそばで働けて最高」——始める前はそう思っていました。でも実際にやってみると、想像していた以上に難しかったんです。
理由はシンプルで、在宅ワークと育児は「同じ時間・同じ場所」で発生するのに、必要とする集中の種類がまるで違うから。仕事は「まとまった集中」を求めるのに、育児は「いつでも中断される前提」で動きます。この2つが正面からぶつかるんです。
なぜ両立がうまくいかないのか
①仕事は「まとまった時間」を前提にしているのに、育児は5〜10分おきに中断が入る
②「子どもが寝たら働く」だと、自分の体力が先に尽きて作業時間がどんどん削れる
③集中を切らされるたびに「またゼロから」になり、実際の進みが体感の半分以下になる
特に3つ目の中断のたびに集中がリセットされる問題は、多くのワーママがつまずくポイントです。人は一度集中を切らされると、元の状態に戻るまで15分以上かかると言われています。5分おきに呼ばれていたら、いつまでたっても「深い集中」には入れないんですね。
だからこそ、両立のコツは「子どもが起きている時間になんとか深く集中する」ことではありません。中断されても崩れない仕事のやり方に、こちらが合わせにいくことなんです。発想を切り替えるだけで、同じ1日でも進む量が大きく変わります。



わたしも最初は「寝ている間に全部やらなきゃ」と気負っていました。でも中断される前提でやり方を変えたら、肩の力が抜けて続けられるようになったんです。
子どもが起きていても集中できる5つの仕組み
ここからが本題です。娘が起きて遊んでいる横でも作業を進められるようになった、5つの仕組みを紹介します。どれも特別なスキルは必要なく、今日から試せるものばかりです。
起きていても集中できる5つの仕組み
① タスクを「集中タスク」と「細切れタスク」に仕分ける
まず最初にやってほしいのが、自分の仕事を2種類に分けることです。頭をフル回転させる「集中タスク」と、細切れでも進められる「細切れタスク」。この仕分けをするだけで、同じ在宅ワークでも一気にやりやすくなります。
たとえばわたしの場合、記事の構成を考える・本文を書くのは集中タスク。誤字チェック・画像選び・メール返信は細切れタスクです。集中タスクは子どもの手が離れる時間に、細切れタスクは中断だらけの時間にと割り振ると、無理なく1日が回り始めます。
💬 さおりんの結論
仕分けは紙に書き出すのがおすすめ。頭の中だけだと、つい全部を「集中タスク」扱いして苦しくなります。
② 子どもの「没頭タイム」に集中タスクを合わせる
子どもって、1日のうちに必ず「何かに没頭する時間」がありますよね。お気に入りのアニメ、ブロック、お絵かき。この子どもが夢中になっている20〜40分こそ、集中タスクを差し込む最大のチャンスです。
ポイントは、その時間を「家事に使わない」と決めること。没頭タイムに洗濯物をたたんでいると、いちばん貴重な集中時間を家事で潰してしまいます。娘がアニメに夢中の30分は、わたしにとって聖域。その間だけは本文を書くと決めています。
③ 25分だけの細切れ集中を積み重ねる
「まとまった2時間」を待っていると、育児中はいつまでも仕事が始められません。そこで役立つのが、25分だけ集中して5分休む「ポモドーロ・テクニック」の考え方です。
25分なら、子どもが遊んでいる隙にも確保しやすい長さ。そして1日の合計は短くても、積み重ねれば確実に前へ進みます。「今日は25分を3回できた=75分働けた」と数えると、細切れでも達成感が持てるんです。
細切れ時間を味方につける3ステップ
①タイマーを25分にセットして、その間は1つのタスクだけに絞る
②中断が入ったら一時停止し、対応が終わったら残り時間から再開する
③1日の終わりに「何分働けたか」を記録して、進みを数字で確認する
④ 「ながら見守り」できる環境を先に作る
子どものそばで作業するなら、安全に遊べる環境を「先に」整えておくことが欠かせません。環境ができていないと、5分おきに立ち上がることになり、結局なにも進みません。
わたしは、娘の遊びスペースを自分のデスクのすぐ横に作りました。目の届く範囲におもちゃ・お絵かきセット・水筒をまとめておけば、見守りながら手だけは動かせる状態が作れます。「安全だから放っておける」ではなく「見えているから安心して作業できる」がコツです。



やっと作業に乗ってきたと思ったら「ママ見て!」で全部ふりだし……。あの中断が、いちばんつらいんです。
⑤ 「中断される前提」でタスクを設計する
最後の仕組みは、考え方そのものの転換です。育児中の在宅ワークは、中断されるのが当たり前。だったら最初から「いつ止まってもいいように」タスクを細かく区切っておくのが正解なんです。
たとえば「記事を1本書く」ではなく「見出しを3つ考える」「1段落だけ書く」と、5〜15分で終わる粒度に割っておく。こうしておけば、途中で呼ばれても「キリの悪いところで止まった」というストレスが激減します。中断を恨むのではなく、中断ありきで組み立てる。これが両立の一番のコツです。



5つ全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫。まずは①の「仕分け」だけでも、驚くほどラクになりますよ。
さおりんの在宅ワーク1日スケジュール(娘6歳)
「理屈はわかったけど、実際どう1日を回してるの?」という声が聞こえてきそうなので、わたしのリアルな1日を公開します。時短勤務の本業がある平日ではなく、在宅ワークに充てている日のスケジュールです。
早朝 5:45〜6:30
勝負の集中タイム
娘が起きる前に、その日いちばん重い集中タスク(本文執筆)を進める。頭がクリアで一番はかどる時間帯。
日中 9:00〜15:00
細切れ+没頭タイム
娘の遊びの合間に25分集中を数回。アニメに夢中の30分は本文、それ以外は誤字チェックや画像選びの細切れタスクに充てる。
夜 21:00〜22:00
締めの仕上げタイム
娘が寝たあと、無理のない範囲で仕上げ・翌日の段取りだけ。ここで頑張りすぎないのが続けるコツ。
このスケジュールで大事にしているのは、「夜に全部やろうとしない」ことです。以前は娘を寝かせてから2時間働こうとして、寝落ちして自己嫌悪……を繰り返していました。朝と日中の細切れに分散させてから、心にも時間にも余裕が生まれたんです。
💡 補足
朝型が合わない人は、無理に早起きしなくてOKです。大事なのは「自分の頭がいちばん働く時間帯」に集中タスクを置くこと。夜型なら夜を勝負タイムにすれば大丈夫です。
育児と両立しやすい在宅ワークの選び方
仕組みを整えても、そもそも「両立しにくい仕事」を選んでいると苦しくなります。育児中に在宅ワークを選ぶなら、次の3つの条件を満たすものがおすすめです。
この3つを満たしやすいのが、Webライター・データ入力・在宅事務・アンケートモニターあたりです。逆に、リアルタイムの対応が求められるチャットサポートや、まとまった作業時間が必要な動画編集は、育児初期には少しハードルが高めでした。
締め切りに融通・細切れOK
リアルタイム対応・まとまった時間が必要
こうした在宅・時短の仕事を探すなら、ワーママ向けの求人が集まる専門サービスを使うのが近道です。育児と両立しやすい条件で最初から絞り込めるので、「探す時間」そのものを節約できます。
両立でつまずかないための3つの注意点
最後に、在宅ワークと育児の両立で「わたしが実際につまずいた」注意点を3つお伝えします。同じ落とし穴にはまらないよう、先回りしておいてください。
⚠️ 注意してほしいこと
「子どもが寝ている間にすべて終わらせよう」と抱え込みすぎないでください。睡眠時間を削って働くと、翌日の日中のパフォーマンスが落ち、かえって作業効率が下がります。両立は「短距離走」ではなく「長く続けるマラソン」です。
もう一つ気をつけたいのが、収入への焦りです。最初の1〜2ヶ月は思うように稼げなくて当たり前。育児中の副業は「続けられる形」を作れた時点で半分成功です。数字が伸びるのはそのあとから。焦って背伸びした案件を取ると、締め切りに追われて育児にしわ寄せがいきます。
そして意外と見落としがちなのが、「頑張った自分をちゃんと認める」こと。中断だらけの中で少しでも前に進めた日は、それだけで十分えらいんです。自分を責める材料ではなく、続けるための燃料にしていきましょう。
両立を始める前に、いくつ確認できそうですか?
まとめ:中断ありきで組み立てれば、両立はできる
在宅ワークと育児の両立は、「子どもが起きている時間に深く集中する」ことを目指すとうまくいきません。大事なのは、中断される前提で仕事のやり方を組み立てること。タスクを仕分け、没頭タイムを活かし、細切れ集中を積み重ね、見守れる環境を作り、いつ止まってもいい粒度に割っておく——この5つの仕組みで、同じ1日でも進む量は大きく変わります。完璧じゃなくていいんです。今日25分進めたら、それはもう立派な一歩ですよ。



最初はうまくいかなくて当たり前。わたしも何度も寝落ちして落ち込みました。それでも続けた人だけが、自分のペースを掴めるようになります。一緒にやっていきましょうね。









